
皆さんが、革製品を購入する際に、製品に使用されている革の部位によって、風合いや耐久性に違いが出てくる事をご存知ですか?常に身につける、革財布や革鞄などに使用されている革の特性を知ることで、製品の機能性を確かめる事ができるのです。例えば、牛の皮を原料皮とする際には、腹部で切り開く場合と、背中から切り開く場合によって、その呼び名が変わってくるようです。
- 「腹割り」・・・腹部から切り開く場合
- 「背中割り」・・・背中から切り開く場合 1枚の皮が原料皮となるような場合であっても、その利用する部位によって、皮自体の性格や性質に大きな変化がみられるようです。それぞれの部位は、「ヘッド&ネック」「ショルダー」「ベンズ」「ベリー」などと呼ばれ、それぞれの特性からグレード分けされたりしています。原料皮は、あくまでも食肉とされる動物の皮を利用する事になりますので、革製品になる以前の皮は、まず畜産農家から送りだされた牛などが、食肉として加工され、原料皮となる前に、生の皮に付着するコラーゲンなどが採取された後に、原料皮としてなめされます。皮を「なめす」とは、動物の生の皮を、皆さんが使用する革財布や革鞄の為に、腐敗が進まないように人工的に加工する事を言います。生の動物の皮は、なめしを行わないと、腐敗してしまったり硬化してしまうような事があるようです。